やさしい日本語 HAKATA blog

簡単な日本語を使って、外国の人と交流

【第4回やさしい日本語・HAKATA】

第4回テーマは『結婚式』です。1221日(土)の4時30分から交流室で開催されました。

参加者は全員で26名。外国人のほうが、日本人より多い状況です。日本の結婚式に対する関心の高さが伺われます。

最初は、平田さんのパワーポイントによる『日本の結婚』についての説明です。日本人が結婚できる年齢、実際に結婚する年齢、結婚が遅くなる理由、離婚する理由などの説明があると、外国人から「おー」「へー」とか自分の国と比較して、驚きの言葉が出てきました。次いで、日本の結婚の種類の説明です。仏式・キリスト教式・人前式そして神前婚の具体的な流れの説明です。

 さて、一通りの説明が終わったところで、神前婚の模擬結婚式です。新郎はマラウィのカマラさん、新婦はタイのリンリンさん。カマラさんは羽織、リンリンさんはかつら、つのかくし、うちかけで身ごしらえ。二人とも緊張でがちがちです。まず、新郎・新婦の入場です。

 

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参加者がズラリと居並ぶ中で、粛々と入場し、犬伏さんが扮した神主さんから、お祓いを受けます。二人は神妙な顔つきです。次いで三々九度、新郎から新婦へ、新婦から新郎へ、再び新郎から新婦へ盃が渡ります。日本の伝統的なしきたりを外国人の2人が行っていくのは、何ともインターナショナルな光景です。次いで玉串奉奠、最後に新郎・新婦による宣誓で終了です。

異国の結婚式を体験した新婦のリンリンさんは『とても面白かった』と、かなり興奮気味。

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次に、結婚式クイズです。今までのパワーポイント・模擬結婚式の中から日本の結婚式についての三択問題が百田さんから出題されました。

難問・珍問も出題され、会場は大いに盛り上がり、一等から三等までが拍手のうちに決定しました。

 イベント後半は、各班に分かれて、世界各国の結婚式について参加者に話を聞きます。三日三晩、踊り続きの結婚式、普通に他人が紛れ込む結婚式、村全体を巻き込む結婚式、日本にも昔あった妻問婚のしきたり、ひいては離婚の理由まで。風習・習慣の違いで驚くことばかり。興味津々で、会話も熱が帯びてきました。そして、その報告を各班から皆さんの前で披露されました。

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この『優しい日本語・HAKATA』も今回で四回目。回を追うごとに参加者も増え、皆さんの間に定着したような感があります。

イベント終了後、忘年会開催。皆で一年の終わりを楽しみました。来年もヨロシク!f:id:nihongo-hakata:20200212153113j:plain

【優しい日本語第3回 世界のお祭り】

 優しい日本語の3回目は、世界のお祭りがテーマです。福岡の三大祭り(どんたく・山笠・放生会)と世界の祭りの比較をするのが目的です。

日時は9月14日(土)の10時から、アクロス3階の交流室で開催されました。参加者は日本人と外国人が半分ずつ20人ぐらい。外国人は、中国・韓国・アメリカ・タイ・マレーシア・ベトナムなど、いろいろな国の人達です。

 最初に平田さんからパワーポイントを使って、『福岡の三大祭り、どんたく・山笠・放生会』の説明がありました。それぞれの祭りの起源・期間・特色・タブーなどについて興味深く語られ、外国人もとても関心を寄せていたようでした。

 その後にグループに分かれて、博多及び日本のお祭りについて、日本人から説明がありました。外国人も日頃の疑問をぶつけて、日本文化の理解に役立っているようでした。

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 次いで、もぐもぐタイム。昭和30年代の駄菓子が提供されました。特に、外国人に喜ばれたのが《棒つきスルメ》でした。同時に、百田さんによるお祭り三択クイズが行われました。

賞品もかかっているだけあって、熱気が会場に溢れました。

 次いで、博多の結婚式や祭りの最後に歌われる《祝いめでた唄》の紹介です。まず犬伏さんが朗々と祝い唄を歌われた後、皆で合唱しました。

外国人にとっては、少し難しかったかなという感じでした。

 さて、後半になると、今度は外国人の方から自分の国のお祭りの紹介です。グループでの説明の後、皆さんの前で発表してもらいました。

各国それぞれに独特のお祭りの形があり、日本人の私達にとって、新鮮な驚きでした。

 特にアメリカ人のキム・ジュンさん。感謝祭についてわかりやすい説明があり、アメリカについての知識が広がりました。

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 また、ネパールのバラズリさんは、女性だけのお祭りについて、ユーモアを交えながら話してくれました。


優しい日本語第3回 世界のお祭り

 最後はタイのリンリンさん。この日のために浴衣を着られての参加でした。とても可愛らしくタイのお祭りについての紹介をしてくれました。


優しい日本語第3回 世界のお祭り

 最後の締めは、犬伏さんによる博多一本締めです。エイショーエの掛け声が会場に響き渡りました。

 会議が終わった後は、お待ちかねの放生会見学です。箱崎宮に参拝の後、『おはじき』などのお店を見学して、昼食を一緒に取りました。放生会は外国人だけではなく、日本人でも初めての人もあり、とても有意義で充実したイベントになりました。

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次回のテーマは、【世界の結婚式】です。どんな結婚式があるか、今からとても楽しみですね。

 

 

 

第2回 やさしい日本語 HAKATA

第2回の「やさしい日本語HAKATA」は、桜についてとりあげました。
 前回と同じ会場で、外国人を交えて20人ほど、最初に【何で日本人は桜が好きなのかを考えましょう】ということで【桜と日本人】というテーマで平田さんがパワーポイントで説明がありました。

花見の歴史から始まり、日本人が桜が好きな3つの理由、死についての桜のイメージ、福岡の桜の名所、花見のマナーなどを、わかりやすい説明でした。

続いて、『さくら・さくら』の合唱です。
最初に歌詞の説明がありましたが、日本人にも曖昧な歌詞なので、外国人にわかったかどうか。

次いで、外国人の方の出番です。『世界の国花』について、各国の国花の紹介がありました。
中国の牡丹、マレーシアのハイビスカス、ベトナムの蓮など、国花になった由来や意味の説明がありました。でも、彼らが異口同音に言うのは、『花の下で飲んだり食べたりはありえない』ということです。どうやら、花見は、日本独特の文化のようです。

 

最後に桜についてのクイズがあり、いよいよお楽しみの花見に移行しました。

場所は、天神中央公園。参加者は、日本人15人、外国人15人。外国人は、スリランカ、アフリカ、ベトナム、韓国、中国などバラエティーにあふれています。各人が持ち寄った料理も、外国人の手作りの料理がこれでもかと並びます。

 

満開の桜の下、気候も暖かで、楽しいひとときでした。

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世界のお正月イベント 2019年2月2日

22()に『やさしい日本語・HAKATA』の第一回イベントが開催されました。場所は、アクロス3Fの交流室。1時半から開始です。参加人数は20名で、半数はネパール・韓国・マレーシア・バングラディッシュ・中国・インド・スリランカ・フィリピンなどの外国人の方です。初回ということで、別府の板橋先生が参加されました。

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 最初は、班ごとに分かれて、『お正月』と『節分』の話。「鏡餅の意味は?」「どうして正月にお雑煮を食べる?」「神社の参拝の方法は?」外国人の疑問はつきません。説明する日本人も、意外とわからないことが多く、それぞれの班で活発な議論がかわされました。

 一段落したところで、一緒に「お正月」と「一月一日」の合唱です。私達、日本人も何年も歌わない歌。子どもの頃に戻った感じでした。もちろん、「やさしい日本語」で歌詞を説明いたしました。

 次いで、お菓子をつまみながら、日本と世界のお正月遊びを体験します。「福笑い」「双六」「カルタ」には、外国人も好奇心ありありでゲームを楽しんでいました。


やさしい日本語 世界の正月イベント 2019年2月2日 福笑い

特に一番盛り上がったのは、ナマルさんのスリランカの正月遊び。ホワイトボードに描かれた象の絵に目隠しをして目を入れていきます。いわゆる「スリランカの福笑い」です。目隠しのために変な場所に目がつき、笑いの渦が巻き起こります。

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やさしい日本語 世界の正月イベント 2019年2月2日 スリランカの福笑い

 最後に、外国人がそれぞれの「お正月」についての紹介です。国ごとに、しきたりやルールが異なり、異文化を知る面白さがありました。

 初回としては、慣れないこともあり、進行にバタバタしたところがありましたが、参加者それぞれが満足されていた様子でした。これから、少しずつ内容を検討していき、より充実したものにしていきたいと思います。

 次回の予定ですが、花見の季節でもあるので、

331()12時から「花見」をテーマに開催いたします。一時がらは、中央公園で外国人と交流しながら、花見を行うつもりですので、奮ってご参加ください。

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【やさしい日本語・HAKATA】の第一回目の内容予定

まずの日本の正月のしきたりや習慣について外国人の質問に答えます。

除夜の鐘・鏡餅・参拝の仕方・雑煮の意味など

日本人の方でも、わからない人もいるかもしれません。歌はもちろん『お正月の歌』…もういくつ寝るとお正月…ですね。歌詞についての

説明は、『やさしい日本語』でお願いしまーす。

 次いでゲームタイム。双六・福笑い・カルタなど童心に返って楽しみましょう。外国人の方の反応も興味津々です。外国の正月遊びも披露されます。どんな遊びがあるのでしょう…。

 基本的には、外国人と日本人の班分けをして

参加してもらいますが、最後は班全体で外国の

正月の発表・遊び・歌を披露してもらいます。

外国の一部は、2月は正月にはいります。皆さん

も一緒に外国の方のお正月をお祝してあげてく

ださい。

代表挨拶

1995(平成7)阪神・淡路大震災では、多くの在日外国人も被災しましたが、避難所やライフラインの日本人向けの情報が外国人にとって難解であり、完全に理解できないことが理由の一つであると判明しました。

 これを発端として、現在、日本全国の各自治体では『やさしい日本語』で、災害や避難を伝える具体的な案文や地図を作成しています。

 また、昨年11月に入管法改正案が国会を通過し、今年4月から施行されます。日本の未来において、日本人と外国人が『共生』していく社会が確実に近づきつつあります。私たちには、これから日本社会を支えるのに必要不可欠になっていく外国人移住者に、最低限の日本社会のルールを教え、保護を与え、暮らしやすい生活をしてもらう義務があると思います。

 そのためには、普通の日本語よりも簡単で、外国人にもわかりやすい『やさしい日本語』で外国人とコミュニケーションをとることが必要です。そこで、私たち【プラン福岡交流会】と【ようこそ日本語教室】の有志が新たに【やさしい日本語・HAKATA】を立ち上げました。

 【やさしい日本語・HAKATA】の第一回は

22()です。最初のテーマは『お正月』です。『やさしい日本語』を使い、日本のお正月を理解してもらい、あわせて世界の正月も紹介してもらい、市民中心の草の根交流を図りたいと思います。

 

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